北の生き物たち

甥と姪のいる小学生のバレーボールチームが全道大会で3位になりました。よく頑張りました。で、そのチームの名前が「弟子屈クッシーズ」といいます。平成も終わろうとしていますが、クッシーをリアルタイムで知っている人は間違いなく昭和の人です。
イギリス北部スコットランドのネス湖にいるとされた未確認の生物が「ネッシー」ですが、「クッシー」はその屈斜路湖版です。最初に騒ぎが起きたのは私が小学生の頃で、目撃情報が多く寄せられ、テレビ局が連日やってきました。でも当時の屈斜路湖はほぼ「死の湖」でした。というのも酸性が強く、魚もほとんどいなかったのです。現在は中性化が進み、放流されたマス類も増えて、釣りを楽しむ人も多く見かけるようになりました。ただ今も川湯の温泉街から屈斜路湖に流れ込む川の水は強酸性の温泉で、どうして中性化したのか、詳しいメカニズムはわかっていないようです。とにもかくにも一時のブームのせいで屈斜路湖畔の道道には「クッシー街道」の看板があります。地元の人でこの道をそう呼ぶ人はあまりいないと思いますが。

冬の季節、屈斜路湖の主役は白鳥です。釧路川の始まりである「眺湖橋」のあたりからコタン、砂湯にかけて見ることが出来ます。なんだか人慣れしているみたいで、結構近くに行っても逃げたりしません。

白鳥は弟子屈町のシンボル的な存在で、国道の弟子屈町への入り口にも白鳥のイラストのサインがあります。これは国道391号線、標茶町と弟子屈町の境にある標識です。
春と秋の渡りのシーズンには町内のあちこちで羽を休める白鳥を見かけます。丹頂鶴と白鳥、日本でももっとも大きい部類の野鳥が多く見られる道東です。

これは丹頂鶴の足跡。とっても大きいです。

クッシーを見ることは難しそうですが、弟子屈町周辺ではいろいろな野生動物を見ることが出来ます。エゾシカやキタキツネは車を運転しているとしょっちゅう出くわします。私の家にある鳥のえさ台にはエゾリスが時々やってきます。珍しいところでは、エゾモモンガやシマフクロウ、オジロワシなども見られます。自然いっぱいの道東にぜひお越しください。