南弟子屈温泉

今回ご案内するのは弟子屈町の南側,国道391号線沿いにある温泉付き分譲地で,「南弟子屈温泉」という名前です.

南弟子屈温泉

弟子屈町は道東の中でも交通の要所と言えます.3本の国道が交錯しているからです.
まずは国道241号線.弟子屈町を起点に阿寒湖畔・足寄町を経て帯広に至ります.次に国道243号線は網走市を起点に美幌峠,弟子屈町・別海町を経て根室市までです.そして国道391号線ですが,釧路市を起点に標茶町・弟子屈町・野上峠・小清水町を経て網走までの区間です.弟子屈町から道東の主要都市のほぼすべてに国道で通じているのです.

弟子屈町の場合,公道には国道,道道,町道の三種類があり,それぞれ国(国土交通省北海道開発局),北海道,弟子屈町が管理しています.道路のランクというか,維持管理の優先度もこの通りで,例えば冬期間吹雪になっても,国道は絶えず除雪車が走っていて道を開けてくれます.吹雪の時は町道よりも道道,道道よりも国道が鉄則です.

そんな国道391号線に面してあるのが「南弟子屈温泉」です.区画はお求めになりやすい124坪の小さなもの,450坪くらいのもの,大きい1000坪といろいろです.家を建てる以外に畑を作ってみたいとか,商売をしたいので駐車場が必要とか,様々な可能性に応えられる物件です.全区画,平坦な地形なので土を切り盛りする必要もありません.
泉質はpH8.7のアルカリ性単純温泉,源泉の泉温は49.5℃です.

大道開発の物件案内はこちらです.

新緑

道東は新緑の季節を迎えています.

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朝,ロールスクリーンを上げると窓の外は一面の緑でした.隣地の林には白樺などたくさんあって,いい借景になっています.今月の初めころ,木々はまだ茶色いままでその向こうに空が見えていたのに,日に日に緑が濃くなって今は見通せない緑のスクリーンになりつつあります.
火曜日の朝,カッコウの声も聞こえました.調べたら去年も初鳴きは5月24日,その前の年も同じで,3年前が23日でした.毎年ちゃんと同じ時期にやって来るのだから,不思議です.

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お散歩に出かけたら,牧草地の牛たちがなぜか駆け寄ってきました.大きな体を揺すりながらかなりの迫力です.ただ牧草地は電気の通ったワイヤーで囲まれているので,牛が外に出ることはありません.
行者ニンニクやタラの芽は終わり,これからはワラビの季節です.春の山菜の季節はまだ続きます.

温泉熱で暖房が可能な分譲地

今回は温泉熱を暖房に利用できる分譲地のご案内です.

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しばしば,温泉を暖房に使えないかとの問い合わせを受けますが,原則として浴用のみで暖房への利用は出来ないことにしています.というのも,温泉を暖房に使うには大量に流すことになり,いくらあっても足りなくなってしまうのです.ただ,今回の敷地のように条件がそろえば暖房に使うことが可能です.その条件とは温泉が高温であることと,温泉源に近くて温度を取った温泉を温泉源のタンクに戻す配管が可能な場所となります.

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暖房の方法は次の通りです.まず,温泉を熱交換器に入れその熱を2次側の流体(一般的には不凍液)に渡します.熱交換器もいろいろ種類がありますが,効率がいいのはプレート式というタイプです.熱を取った温泉はタンクに戻します.

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2次側は温水パネルで暖めるか床暖房にするかいくつか方法があります.ここではコンクリートを暖める方法をご紹介します.FP板などの断熱材の上に架橋ポリエチレン管を敷設しコンクリートを打設します.管に2次側の流体をラインポンプで流しコンクリートを暖めます.比較的低い温度で温度むらなく暖められるので,快適性の高い方法です.欠点があるとすれば微妙な温度のコントロールがしにくいことです.

ランニングコストについて検証してみます.例えば100㎡(30坪)で,熱損失係数1.5(次世代省エネ基準をクリアするレベル)の住宅の場合,年間に必要な暖房エネルギーは11,415kWhで,灯油に換算すると1,120リットルとなります.灯油価格は近年変動が激しいですが,仮に80円/Lとするとおよそ9万円となります.
今回の分譲地では,建物の床面積120平方メートルまでの場合,年間の暖房用温泉使用量は6万円(税別)です.(別途,浴用の温泉料金が必要です)温泉利用の暖房は二酸化炭素を生じない自然エネルギーで環境に優しい上,経済的にもお得です.

場所は弟子屈町のバイパス近くにあり,静かな住宅街です.残り一区画のみですので,お早めにお問い合わせください.物件詳細はこちらです.

 

 

コミミズク

数日前,NHKのローカルニュースで釧路動物園のコミミズク「コミタン」のことを知りました.来園者に華麗な飛行を披露していたけど,高齢になって引退することになったとのこと.最後のフライトがこの連休中にあるというので,久々に釧路動物園に行ってきました.

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実際の飛行の様子は撮影禁止なのでありませんが,こちらは帰る間際に写したものです.意外と小さい鳥なのですが,羽を広げると1メートルくらいの大きさになります.羽をいっぱいに広げ音も無くグライダーのように滑空する様はとても面白かったです.しかも私の頭を羽がかすめていくような近さで見ることが出来るのです.生態に関する説明もあって,とても楽しかったです.

朝日新聞のサイトに動画がありました.

5月5日がラストフライトとのこと.気になる方はぜひ釧路動物園へ.オラウータンなどがいる類人猿舎の廊下が会場です.

春の雪

ゴールデンウィーク初日,道東は雪となりました.

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気温がプラスなので,平地の道路はアスファルトが見えていますが,峠は積もっているようです.北海道開発局の道路情報によると,10時50分現在,美幌峠が5センチ,野上峠は8センチ,阿寒横断道路(双岳台)は31センチの積雪となっています.夏タイヤでは危険ですね.こういうことがあるので,私は例年5月の連休明けまで冬タイヤを替えません.

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大きくなったフキノトウも雪ん子になっていました.

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ちなみにこちらはお天気だった昨日の景色.激変です.

湖畔の森のオーベルジュ

屈斜路湖畔にある居抜きのオーベルジュのご案内です.かつては「鴟(ふくろう)のねじろ」として,その後宿泊部門をお休みしてからは「ランチ・デリ Hale(晴れ)」という名前で2014年まで営業していたお店が売り出しとなっています.

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屈斜路湖畔は国立公園のなかでも自然環境や景観を守るための厳しい建築規制がかかっているため,建物はあまり多くありませんが,この物件はそうした数少ないものの一つで,深い森の中にある環境抜群の立地です.

場所は砂湯と池の湯の中間くらい,湖とは反対側にあります.道路から30メートルは規制で建物を建てられないので,ちょっと奥まったところにあります.

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入り口はこんな感じ.気をつけないと見過ごしそうですね.看板も規制があって派手な色は使えません.

建物の構成はレストラン棟,それに隣接して宿泊棟と浴場棟,少し離れて住宅があります.

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宿泊棟へのアプローチです.左がレストラン棟,正面奥が宿泊棟です.その右側に木立に隠れていますが浴室棟があります.

レストランは厨房器具がそのまま残っていますし,宿泊棟の部屋も家具付きの居抜きですので,すぐにも営業ができます.

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厨房の画像です.業務用の冷蔵庫,食洗機,大きなワインセラーもあります.

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レストランは各テーブルが間仕切りで仕切られていて,落ち着いた雰囲気です.

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こちらは宿泊棟の客室です.3部屋ありますが,インテリアは全部違います.輸入品の高級家具も備え付けです.

もう一つ,この物件は温泉源が付いています.宿のお風呂はもちろん,住宅のお風呂も温泉となっています.泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉(弱アルカリ低張性高温泉)です.

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こちらは宿の内湯です.露天風呂もあります.

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こちらが住宅です.二世帯で暮らすことが出来る約50坪の広さですし,高齢者の方でも不便が無いようにトイレが付いた寝室も備えています.

お店の営業はとても順調でしたが,ご家族の都合でやむなく手放すことになりました.ご両親と一緒に暮らしながらオーベルジュを経営したいといった方に向いた物件です.

大道開発の物件データはこちらです.

渡り鳥

日曜日の朝,お散歩をしていたらオオジシギが飛んでいることに気がつきました.はるばるオーストラリアからやってくる渡り鳥ですが,今年の初見です.

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この鳥,とにかくやかましいのです.鳴き声もさることながら,ものすごい羽音を立てて急降下するのを繰り返します.どうも縄張りを主張するのと,メスに対するディスプレイの意味があるようです.夏までの間これが続きますが,その後子育てをして10月ころにはまたオーストラリアに帰っていくそうです.準絶滅危惧種に指定されていますが,道東のこのあたりではかなりたくさん見かけます.広々とした環境がこの鳥には合っているのでしょう.その音の大きさから存在感抜群で,時にうるさいなぁと思うこともありますが,はるばる遠方の海の彼方から毎年渡ってくるのかと思うと,健気に感じたりもします.
この日はウグイスの声も聞きました.これからどんどん野鳥の種類が増えてくる季節です.

北海道ではカッコウが鳴くと畑に種をまく季節の到来だと言われますが,このあたりでは例年だと5月末,まだひと月先です.

外来種?

工事部門は屈斜路湖畔で新たな温泉の掘削をしています.そんな訳でこのところ連日のように屈斜路湖に出かけています.

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今回はごく浅い井戸なので,櫓(やぐら)を建てないでの作業です.

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湖畔の土手にたくさんの福寿草が咲いていました.このあたりでは雪解けと共に真っ先に咲くお花です.先週末にまとまった雨が降り,日陰に残っていた雪もあらかた溶けて無くなりました.

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湖水で複数の貝を見かけました.一見,ホッキ貝のように見えます.もちろん,屈斜路湖は淡水なので海にいるホッキ貝とは違うのでしょうが.

私は子供の頃,夏休みになると毎年のようにこの屈斜路湖畔で水遊びをしていましたが,当時はこんな貝はいませんでした.ウチダザリガニ同様,外来種のようです.屈斜路湖にはボートを運んでくる人も多いので,そんな船にくっついてきたのでしょうか?

屈斜路湖ではニジマスも釣れますが,あれも元は外来種です.北海道ではすっかりおなじみの魚で在来種と思っている人も多いようですが.

もう少しすると,セイヨウタンポポやルピナスがあちこちで咲くようになりますが,あれらも外来種です.外来種はどれも繁殖力が強いです.

ふと考えてみると,私自身も父方は富山から,母方はたしか秋田からの開拓移民なので,外来種なのでした.

温泉井戸のメンテナンス

大道開発は不動産会社なのですが,大きな特徴が温泉掘削の工事部門を持っていることです.当社が扱う不動産物件の大半が温泉付きなのは,自前で温泉を掘削できるからなのです.

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さて,画像は現在作業している現場の櫓(やぐら)です.すでにある温泉の井戸のメンテナンスをしています.この井戸は管に付着物(スケールといいます)が付いてしまい,温泉が上がりにくくなってしまいました.そこで管の内側にこびりついたスケールを削り取る作業をしています.
温泉の井戸は掘削したらそれで終わりではなく,このようにスケールを除去したり,温泉をくみ上げるポンプが故障したらそれを取り替えたりといったメンテナンス作業が必要です.温泉を安定して供給するために日々作業をしている工事部門です.
現在,当社が所有し温泉を供給している井戸は約30ヶ所ほどあります.この後,順次その場所をご紹介していきたいと思います.

雪解けの季節

大道開発代表取締役の辻谷英樹です.

新年度が始まったのを契機に,ブログ形式で当社の物件情報や道東の季節の話題を発信していきたいと思います.

どうぞよろしくお願いいたします.

さて,道東は雪解けの季節を迎えています.021

画像は南弟子屈近郊のデントコーン(飼料用トウモロコシ)畑です.ちょっとわかりにくいですが,丹頂鶴と白鳥が畑に残った実をついばんでいます.

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白鳥は春と秋の渡りの季節,決まってここで羽を休めていきます.丹頂鶴のほうはすっかり居着いていて,このあたりで子育てをします.その数も年々増えてきています.鶴居村の特定の場所に集中していると一端鳥インフルエンザのような病気がはやった場合,絶滅の危険があるので,生息域が分散するのは良いことのようです.

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私の家の近くに毎年咲くかわいらしいクロッカスです.この場所は地下に温泉の排水管があって,地熱で雪解けが早い場所なので,決まって真っ先に花が咲きます.しかも今年は3月の気温が高かったので,例年より一週間ほど早く咲きました.

フキノトウもあちこちで見かけるようになってきました.まだまだ朝晩は寒いですが,道東の春はゆっくり進んでいます.