湖畔の温泉

屈斜路湖畔の温泉源がある物件のご紹介です。道道を挟んで湖畔側と山側がワンセットになっています。湖畔側は自然公園の規制で建物は建てられませんが、きれいな砂浜があり、すぐにカヌーなどで湖に出て行けます。今日は渡りの白鳥が羽を休めていました。屈斜路湖の湖畔沿いの物件が欲しいという方は多いのですが、いかんせん湖畔沿いはほとんど国立公園の第1種特別地域で、それだけでは何も出来ませんが、こちらは山側とセットになっています。

山側の敷地は自然公園法の第2種特別地域で、規制はありますが建物は建てられます。間口が53m、奥行きが170m以上ある広大な土地です。
そして、この物件には既存の温泉井戸があるのです。30年以上前に弊社が掘削しました。ただ、所有者はこの物件を取得した後、何もすること無く長い年月そのままの状態でした。

このあたりの地盤は火山灰が地熱によりとても固くなった地質で、それゆえに木の根が下に入っていけなくて浅く横に広がっている状態です。ですから、強風で倒れた木がたくさんあります。今回、弊社でそうした倒木を片付けたので、すっきり敷地全体の様子が分かるようになりました。

そして温泉源です。この井戸の特徴は水位がとても高いということ。地上に置くポンプで温泉を汲むことができるので、維持がしやすいと言えます。
通常、温泉の井戸は水位が低く、温泉を汲み上げる管(揚湯管といいます)の先にモーターが付いた筒型の水中ポンプを付け井戸の深いところまで入れて温泉を汲み上げます。そうした水中ポンプは高温の温泉の中で動作するので、とても特殊な仕様になっており、価格も高いのです。また、水中ポンプの設置もクレーンを使って揚湯管を繋ぎながら下ろしていく作業になるため、簡単ではありません。場合によっては水位が100mも下といった井戸では揚湯管を何本も繋ぎながらになりますし、水位が低いと汲み上げるためのモーターの出力も大きくなるので消費電力も大きくなり電気代もかかります。水中ポンプを使っている温泉井は維持管理が容易ではないのです。
ある井戸で水中ポンプを設置する準備をしているところが次の画像です。

水位が深い温泉源を所有することは、そうした維持管理の難しさがあるのですが、今回の井戸はきわめて水位が高いので当てはまりません。地上のポンプは水中ポンプに比べ安価で壊れにくく、また壊れた際の取り替え作業も容易です。

温泉源を所持したいという方にはお薦めです。しかも湖畔にも近く滅多に出ないような物件です。

詳細はこちらから。

モール泉

秋から掘削していた現場で昨年末、無事温泉が湧出しました。驚きはその温度、なんと95度もあります。弊社でこれまで掘削してきた温泉の中でも最高に熱い温泉です。色はやや褐色で、いわゆるモール泉と思われます。

掘削し温泉が出ることがわかってまずするのが、「揚湯試験」と「成分分析」です。揚湯試験は、揚湯量を何段階かに分けて汲んでみて、それぞれの動水位の変化からその井戸での適切な揚湯量を見極めるためにします。それから、その温泉がどういう泉質なのかを調べるためにするのが成分分析で、弊社ではいつも「北海道立衛生研究所」に分析をお願いしています。今回も遠路はるばる札幌からお越しいただき、温泉を採取してもらいました。

弟子屈町は広い範囲で温泉が湧出していますが、その泉質にはいくつか地理的特徴があります。まず他と違い特異なのが川湯温泉の強酸性硫黄泉です。すぐ近くで今も噴煙を上げている硫黄山(アトサヌプリ)の影響で、硫黄の香りが強く、pHは2以下の強酸性、色は少し白濁し青みがかって見えます。でも、こうしたお湯が湧いているのは川湯温泉街の限られた場所だけで、弟子屈町のその他の温泉はどちらかというとアルカリか弱アルカリで、あまり成分の多くない単純温泉が主流です。

弟子屈町全体でもう一つ言える傾向は、町の北側の温泉は無色透明であるのに対し、南の方に行くにしたがって微褐色の色がついている温泉が多くなるということです。その微褐色の色が何に起因するかというと、植物などが長い間バクテリアなどに分解されて出来た腐植物質で、具体的にはフミン酸やフルボ酸などです。これが「モール泉」と呼ばれています。弟子屈町の褐色の温泉が、腐植質あるいはフルボ酸由来であるということは、北海道立衛生研究所の方々の論文に詳しくあります。上記道立衛生研究所のサイトで「弟子屈町中央部に湧出する温泉に認められた微褐色の着色要因」という文章をご覧ください。(トップページ以外へのリンクは手続きが必要なので、やめました。トップページから文言を検索するとすぐに見つかります。)
弊社で掘削した温泉の成分分析は毎回決まって北海道立衛生研究所にお願いするので、弟子屈町全体の温泉の傾向を把握されているのでしょう。
モール泉の詳しい解説についても、やはり道立衛生研究所の研究員の方が書かれている「北海道遺産モール温泉」をご覧ください。

私の住まいがある弟子屈町南部の熊牛原野に出る温泉もモール泉です。色がついているのが画像でわかるでしょうか。この温泉の成分分析書が以下のものです。

赤線で囲った部分に「微褐色澄明」とあります。澄明はあまり見慣れない言葉ですが「ちょうめい」と読み、水が透き通っている様を表現するようです。しかし、この分析表にはどこにも腐植物質のこともモール泉とも書かれていません。温泉の分析の方法や泉質の分類方法は環境省が定める「鉱泉分析法指針」に依るのですが、そこではモール泉という泉質の分類が無いのです。

あらためてこれまでの温泉分析書を見ていたら、平成9年以前の分析書には腐植質の記述は有りませんが、それ以後は「腐植質:検出せず」とか「腐植質:○○mg/kg」とかの記述が有るので、そこで指針が変わったのかもしれません。熊牛の分析書は平成4年でだいぶ昔です。

褐色の水というと思い出すのがイギリス北部スコットランドの川の水です。もう四半世紀も前のことですが、スコットランドにウィスキーの蒸留所巡りの旅をしに行ったことがあります。スコッチウィスキーの本を読んでいると、スコットランドの川の水はウィスキーと同じような褐色の色をしているとあり、実際に行ってみるとそうでした。

これはPitlochryという町のBlair Atholという蒸留所近くのダムの画像です。流れ落ちる川の水が緑褐色をしているのがわかるでしょうか。ピートと呼ばれる泥炭層を流れてくるのでこんな色になるとのこと。泥炭も植物が炭化したものですから、モール泉と色の由来は一緒だと言えると思います。釧路川の水もずっと下流の湿原の方に行くと茶色い色のところがあります。スコットランドの風景はとても道東に似ていると思いました。
横道にそれますが、当時はまだデジカメが普及する前で、この写真はエクタクローム(ポジフィルム)で撮影したのを今回スキャナーでデジタル化したのですが、さすがに古めかしい感じです。

近所に住むある女性は、越してきてモール泉に入るようになってから、冷え性が治ったと言っていました。それまでは寝る前に水道を沸かしたお風呂に入っても、布団に入る頃には手足が冷たくなりなかなか寝付けなかったけど、モール泉のお風呂に入るようになってからはそれがなくなり、体中ぽかぽかで布団に入った途端に寝付けるようになったそうです。その他、肌がつるつるになるという人もいます。毎日入るのに適した優しい泉質で、とても人気があると言えます。そして我が家のネコちゃん達も大好きです。入るのではなく飲泉のほうですが、私がお風呂に入っていると必ずやってきてお湯を飲んでいきます。人にもネコにも大人気のモール泉なのでした。

温泉街の再生

今年も10月中旬に「温泉保護・管理研修会」に行ってきました。研修会は例年、東京の会場で二日間座学があり、三日目に希望者のみ関東近郊の温泉施設を見に行くというパターンなのですが、今回は初めて三日目の現地視察に参加しました。東京駅から新幹線「のぞみ」に乗って40分あまり、東京の奥座敷ともいわれる熱海の街です。駅前には足湯があります。「家康の湯」というそうです。こういうネーミングは良いですね。すぐにその街の歴史に入っていくきっかけになります。

地元の町歩きガイドの方の案内で、熱海の歴史に触れながら迷路のような坂道の続く街を歩き回りました。こちらは熱海七湯のひとつ、「風呂の湯」です。さすがに温泉の街、あちこちに泉源があって白い湯気が上がっています。

こちらはかつて遊郭だった建物群です。赤線が廃止になってから60年以上ですから、相当古い建物ですが、桜で有名な糸川の近くにこうした建物がたくさん残っています。

多くの地方都市や温泉街が活力を失っていく中で、熱海も例外にもれず客足は減る一方で、一時は自治体が財政再建団体になりかけたこともあるそうですが、近年入り込み客数がV字回復しているとのこと。若い人が主導するまちづくりにより、商店街に活気が戻り、同時に観光客も戻ってきたそうです。実は研修の二日目に、そのきっかけを作ったまちづくり団体の方のお話もありました。どんなことをしてるかはこちらのサイトをご覧ください。

かつては寂れてシャッター街になっていたという熱海銀座の商店街がこちら。空き店舗が大幅に減ったそうです。

熱海というと小津安二郎監督の「東京物語」のイメージがあります。田舎から上京してきた老夫婦が、子供達に厄介払いのようにして行かされる先として熱海が出てきます。そこでは若い団体客が夜中までドンチャン騒ぎをしていて、老夫婦はなかなか寝付けません。騒がしい落ち着かない宿といった、どちらかというとマイナスのイメージの描かれ方をしていました。実際、かつて盛行を極めた温泉宿は同じようなかんじだったところが多いのではないでしょうか。団体客がやってきて、大広間でお膳を並べて宴会をし、部屋に戻っては麻雀・・・といったパターンです。
しかし、人々はいつしかそうした旅をしなくなりました。会社単位などの団体旅行は次第に減ってゆき、友人や家族との個人の旅行に移行していきました。おそらくかつての団体旅行客を相手にするサービスでは個人旅行のお客さんは満足せず、その変化について行けなかった宿は衰退していきました。熱海も含め日本中の多くの温泉街がそうしてお客さんを減らしていきました。弟子屈町も同様です。

人口減少と少子高齢化、大都市への一極集中で、どこの地方都市も先行きに明るさを見いだせない時代です。しかし、今の熱海での取り組みをみていると、決して諦めてはいけない、諦めては終わりだと感じました。そして、世の中は絶えず変わっていくものなので、それに対応していく努力を忘れてはいけないと思いました。だからといって、すぐに何をどうすれば良いのか、簡単なことではありませんが。

温泉源付きの格安物件

鶴居村の雪裡(せつり)という場所にある,温泉源付き物件のご案内です.広大な自然林に囲まれた敷地で,中古の建物と温泉源が付いています.建物は住むにはちょっと不便かもしれませんが,週末にお風呂を楽しみに来て寝泊まりする分には充分で,大きな内湯があります.

温泉源付き土地

建物の裏手が小高い丘になっていて,そこに上がると阿寒の山々が一望できます.現在はカラマツの木があってご覧のようにちょっと景色が見えにくいですが,これらの木を伐採すればすばらしい眺望が得られます.丘に登る道路を造成して,眺めのいいところに新たに家を新築するのも良いと思います.

阿寒の山々

別の場所で視界が開けているところで撮影したのがこの画像です.右手に雄阿寒岳,左手に日本百名山の一つ雌阿寒岳が見えます.
温泉はアルカリ性単純温泉で,46度のお湯が毎分400リットルも湧出します.これだけあれば複数の家で利用できます.


場所は釧路空港から車で1時間弱,道東道の阿寒インターチェンジからも40分ほどの距離です.

詳しい資料はこちらから.温泉源が付いてこの価格はお買い得です.

入浴中の事故を防ぐには

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先週は公益財団法人 中央温泉研究所主催の「温泉保護・管理研修会」に行ってきました.温泉に関する様々なテーマの講演を二日間にわたり聴講する研修会です.

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会場は京王線参宮橋駅近くにある「国立オリンピック記念青少年総合センター」です.とても勉強になる研修会で,私は2010年から毎年受講していて,今年で7回目でした.

著名な俳優さんがお風呂の中で亡くなっていたとのニュースがありました.今回の研修でも「温泉入浴時の安全確保について」という講演があり,実は入浴中に亡くなる方はものすごく多いという話を聞いてきたばかりでした.厚生労働省の資料によると,交通事故での死者数が年間でおよそ5,700人なのに対し,入浴中の事故死者数はおよそ19,000人にのぼるそうです.実に3倍以上です.
事故の主な原因は,温度の急激な変化による血圧の変動があるでしょう.月別の事故数を見るとこれからの寒い季節,11月から3月くらいが多くなります.寒い脱衣室で裸になり,そこから温かいお風呂に入って血圧が激変することが脳や心臓に影響すると考えられます.
消費者庁の資料では,入浴中の事故を防ぐために以下のことに気をつけるようにとなっています.
(1)入浴前に脱衣室や浴室を暖める
(2)湯温は41度以下,湯に漬かる時間は10分までを目安に
(3)浴槽から急に立ち上がらない
(4)アルコールが抜けるまで,また,食後にすぐの入浴は控える
(5)入浴する前に同居者に一声掛けて,見回ってもらう
寒い日にお風呂に入って暖まるのは気持ちのいいものですが,危険もあるので気を付けたいものです.消費者庁の詳しい資料はこちらからどうぞ

南弟子屈温泉

今回ご案内するのは弟子屈町の南側,国道391号線沿いにある温泉付き分譲地で,「南弟子屈温泉」という名前です.

南弟子屈温泉

弟子屈町は道東の中でも交通の要所と言えます.3本の国道が交錯しているからです.
まずは国道241号線.弟子屈町を起点に阿寒湖畔・足寄町を経て帯広に至ります.次に国道243号線は網走市を起点に美幌峠,弟子屈町・別海町を経て根室市までです.そして国道391号線ですが,釧路市を起点に標茶町・弟子屈町・野上峠・小清水町を経て網走までの区間です.弟子屈町から道東の主要都市のほぼすべてに国道で通じているのです.

弟子屈町の場合,公道には国道,道道,町道の三種類があり,それぞれ国(国土交通省北海道開発局),北海道,弟子屈町が管理しています.道路のランクというか,維持管理の優先度もこの通りで,例えば冬期間吹雪になっても,国道は絶えず除雪車が走っていて道を開けてくれます.吹雪の時は町道よりも道道,道道よりも国道が鉄則です.

そんな国道391号線に面してあるのが「南弟子屈温泉」です.区画はお求めになりやすい124坪の小さなもの,450坪くらいのもの,大きい1000坪といろいろです.家を建てる以外に畑を作ってみたいとか,商売をしたいので駐車場が必要とか,様々な可能性に応えられる物件です.全区画,平坦な地形なので土を切り盛りする必要もありません.
泉質はpH8.7のアルカリ性単純温泉,源泉の泉温は49.5℃です.

大道開発の物件案内はこちらです.

温泉熱で暖房が可能な分譲地

今回は温泉熱を暖房に利用できる分譲地のご案内です.

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しばしば,温泉を暖房に使えないかとの問い合わせを受けますが,原則として浴用のみで暖房への利用は出来ないことにしています.というのも,温泉を暖房に使うには大量に流すことになり,いくらあっても足りなくなってしまうのです.ただ,今回の敷地のように条件がそろえば暖房に使うことが可能です.その条件とは温泉が高温であることと,温泉源に近くて温度を取った温泉を温泉源のタンクに戻す配管が可能な場所となります.

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暖房の方法は次の通りです.まず,温泉を熱交換器に入れその熱を2次側の流体(一般的には不凍液)に渡します.熱交換器もいろいろ種類がありますが,効率がいいのはプレート式というタイプです.熱を取った温泉はタンクに戻します.

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2次側は温水パネルで暖めるか床暖房にするかいくつか方法があります.ここではコンクリートを暖める方法をご紹介します.FP板などの断熱材の上に架橋ポリエチレン管を敷設しコンクリートを打設します.管に2次側の流体をラインポンプで流しコンクリートを暖めます.比較的低い温度で温度むらなく暖められるので,快適性の高い方法です.欠点があるとすれば微妙な温度のコントロールがしにくいことです.

ランニングコストについて検証してみます.例えば100㎡(30坪)で,熱損失係数1.5(次世代省エネ基準をクリアするレベル)の住宅の場合,年間に必要な暖房エネルギーは11,415kWhで,灯油に換算すると1,120リットルとなります.灯油価格は近年変動が激しいですが,仮に80円/Lとするとおよそ9万円となります.
今回の分譲地では,建物の床面積120平方メートルまでの場合,年間の暖房用温泉使用量は6万円(税別)です.(別途,浴用の温泉料金が必要です)温泉利用の暖房は二酸化炭素を生じない自然エネルギーで環境に優しい上,経済的にもお得です.

場所は弟子屈町のバイパス近くにあり,静かな住宅街です.残り一区画のみですので,お早めにお問い合わせください.物件詳細はこちらです.

 

 

湖畔の森のオーベルジュ

屈斜路湖畔にある居抜きのオーベルジュのご案内です.かつては「鴟(ふくろう)のねじろ」として,その後宿泊部門をお休みしてからは「ランチ・デリ Hale(晴れ)」という名前で2014年まで営業していたお店が売り出しとなっています.

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屈斜路湖畔は国立公園のなかでも自然環境や景観を守るための厳しい建築規制がかかっているため,建物はあまり多くありませんが,この物件はそうした数少ないものの一つで,深い森の中にある環境抜群の立地です.

場所は砂湯と池の湯の中間くらい,湖とは反対側にあります.道路から30メートルは規制で建物を建てられないので,ちょっと奥まったところにあります.

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入り口はこんな感じ.気をつけないと見過ごしそうですね.看板も規制があって派手な色は使えません.

建物の構成はレストラン棟,それに隣接して宿泊棟と浴場棟,少し離れて住宅があります.

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宿泊棟へのアプローチです.左がレストラン棟,正面奥が宿泊棟です.その右側に木立に隠れていますが浴室棟があります.

レストランは厨房器具がそのまま残っていますし,宿泊棟の部屋も家具付きの居抜きですので,すぐにも営業ができます.

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厨房の画像です.業務用の冷蔵庫,食洗機,大きなワインセラーもあります.

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レストランは各テーブルが間仕切りで仕切られていて,落ち着いた雰囲気です.

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こちらは宿泊棟の客室です.3部屋ありますが,インテリアは全部違います.輸入品の高級家具も備え付けです.

もう一つ,この物件は温泉源が付いています.宿のお風呂はもちろん,住宅のお風呂も温泉となっています.泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉(弱アルカリ低張性高温泉)です.

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こちらは宿の内湯です.露天風呂もあります.

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こちらが住宅です.二世帯で暮らすことが出来る約50坪の広さですし,高齢者の方でも不便が無いようにトイレが付いた寝室も備えています.

お店の営業はとても順調でしたが,ご家族の都合でやむなく手放すことになりました.ご両親と一緒に暮らしながらオーベルジュを経営したいといった方に向いた物件です.

大道開発の物件データはこちらです.

外来種?

工事部門は屈斜路湖畔で新たな温泉の掘削をしています.そんな訳でこのところ連日のように屈斜路湖に出かけています.

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今回はごく浅い井戸なので,櫓(やぐら)を建てないでの作業です.

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湖畔の土手にたくさんの福寿草が咲いていました.このあたりでは雪解けと共に真っ先に咲くお花です.先週末にまとまった雨が降り,日陰に残っていた雪もあらかた溶けて無くなりました.

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湖水で複数の貝を見かけました.一見,ホッキ貝のように見えます.もちろん,屈斜路湖は淡水なので海にいるホッキ貝とは違うのでしょうが.

私は子供の頃,夏休みになると毎年のようにこの屈斜路湖畔で水遊びをしていましたが,当時はこんな貝はいませんでした.ウチダザリガニ同様,外来種のようです.屈斜路湖にはボートを運んでくる人も多いので,そんな船にくっついてきたのでしょうか?

屈斜路湖ではニジマスも釣れますが,あれも元は外来種です.北海道ではすっかりおなじみの魚で在来種と思っている人も多いようですが.

もう少しすると,セイヨウタンポポやルピナスがあちこちで咲くようになりますが,あれらも外来種です.外来種はどれも繁殖力が強いです.

ふと考えてみると,私自身も父方は富山から,母方はたしか秋田からの開拓移民なので,外来種なのでした.

温泉井戸のメンテナンス

大道開発は不動産会社なのですが,大きな特徴が温泉掘削の工事部門を持っていることです.当社が扱う不動産物件の大半が温泉付きなのは,自前で温泉を掘削できるからなのです.

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さて,画像は現在作業している現場の櫓(やぐら)です.すでにある温泉の井戸のメンテナンスをしています.この井戸は管に付着物(スケールといいます)が付いてしまい,温泉が上がりにくくなってしまいました.そこで管の内側にこびりついたスケールを削り取る作業をしています.
温泉の井戸は掘削したらそれで終わりではなく,このようにスケールを除去したり,温泉をくみ上げるポンプが故障したらそれを取り替えたりといったメンテナンス作業が必要です.温泉を安定して供給するために日々作業をしている工事部門です.
現在,当社が所有し温泉を供給している井戸は約30ヶ所ほどあります.この後,順次その場所をご紹介していきたいと思います.